「生命や生活の安全を守る責任ある立場として、妥協のない判断と施設運営を」 長谷川施設長に聞く

2023.09.13 / 住まいる入間

住まいる入間が開設した7年前から先頭に立ってきた長谷川施設長。これまでの7年間や、介護に対する考え方についてスタッフがインタビューしました。

 

介護の職歴、施設長に就任した時期はいつですか?

長谷川 介護に携わって16年目になります。施設長に就任したのは、ここが開設した2016年12月からで、今年で丸7年になります。

施設長に就任した当時に苦労されたことは?

長谷川 30代で施設長に就任し、周囲のスタッフもほぼ私よりも経験豊かな年上の方ばかりでしたから、なかなか私の指示や考え方が通らないこともあり、就任当初は悩むことがたくさんありました。
開設当初は人員も少なく、又、施設としても整っていない事ばかりでしたので、朝から晩まで、毎日施設内を走り回っていました。勿論、私だけではなく、当時のスタッフも皆同じで精一杯だったかと思いますが、年月とともに入居者様も増え、職員の入れ替わりも沢山経験する中で、気付いたら7年の歳月が経っていました。

施設長の仕事はどのような内容ですか?

長谷川 施設などで働く介護スタッフの多くは、家に帰れば主婦であり、パートタイムで限られた時間だけ働くという方が多く、又、そういった方々に支えられた業界でもあります。
施設長として、施設の開設当初より取り組んできたのは、限られた時間しか働くことができないスタッフなどが集中して介護の業務に従事できるように、裏方的な業務をまず施設長の業務として行ってきたことです。
トイレの詰まり直し、電球交換、エアコン清掃、車椅子や介護ベットの掃除や整備・修理など、脚立を抱え、工具箱をもって館内を回ったこともあります。勿論、それだけが施設長の仕事ではないのですが、それによって従事する誰よりも施設内のことを熟知しています。
現在は、沢山のスタッフの力を借りながら行っていますが、設備的な事で、入居者様やスタッフがどんなことで困っているのかの確認にもなり、又、施設内の日常に潜む危険の回避につながっています。

 

この仕事を続けてきて感じることは?

長谷川 介護施設での仕事を続けていますと、たくさんの人との出会いと別れがあります。ご入居される皆様やそのご家族様、スタッフなどもそうですが、常に誰とでも全力で向き合うことを大事にしたいと思います。
発する言葉のチョイスを誤ったり、私自身の未熟さから、相手を怒らせてしまったり、誤解を招いてしまうなどの失敗も沢山重ねてきましたが、私自身、結果として悔いのない人とのかかわりを続けてこられたかと思います。
サービス業でありながら、ご入居される皆様一人一人の生命や生活の安全を守る責任ある立場として、妥協のない判断と施設運営を継続できるよう、沢山のスタッフの力を借りながら、今後も常に全力で誰とでも、どんなことにも向き合っていきたいと思います。